パステルに・・・。

今日は久しぶりに、一年ぶりにお気に入りのセーターを着た。

オーストラリアで10年以上前に買ったOZブランド。

ガウディアンエンジェルカラーの大切なものだ。

これを買った時も買ったところもよーく憶えている。

そのとき働いていたオーラソーマ関係の会社のボス「アマリン」と一緒にいた時

ハイクラスのリゾート地、ポートダグラスまでドライブして彼女は柔らかいポッサムの毛の赤茶っぽいセーターを2枚。

私はこのセーターを1枚購入した。

当時はパステルカラーなど絶対に選ばなく、

ピンク色なんて、とんでもない! ヶって感じだった。

色と言えばビビットなものしか手にしない私だったが、その時はこの微妙な色合いに妙に引かれて、

手に取って瞬間に「これは私に☆」って思った。

ちょっと高かったけど、買って帰った。

だから大切にして、長い間着ている。

 

あれからスペインに来て、5年前に結婚して、家庭を持って、(といっても子供は居ないから自由なものだけど。)犬も居る生活。

パステルカラーを好きになった。

 

日本では仕事中心で、しっかりしないと!いい加減なことはできない!

とずっとがんばってきて、アトピーも時々大爆発して、それでも仕事には行き・・・。

外側もそうだけど、ハートもかちっとしていた。

肌から髪の毛の先までピピッと張りつめていた。

優しさがあふれるなんてとーんでもございません。って今ふりかえれば思うけど。

その時は一生懸命、本当に『がんばる』って言葉がぴったり。まじにがんばってた。

 

スペインでの生活は特に夫の家族はアンダルシア特有の家族の絆濃厚!

だから日本の環境と正反対だから、初めはクラクラしたけど、

いたわり合っているこの家族は一緒に居ると優しくなれる。

 

2ヶ月ほど前に夫の第二の母の義理の叔母が亡くなり、

49日も過ぎてほっとしている頃、

その後を追うように夫の第二の父であり、私のスペインでの父変わりであった義理の叔父が1月1日の明け方に去って行った。

これは6年前に私大親友が亡くなった日と同じ日で・・・言葉にならなかった。

私たちは仕事でピレネー山脈のど真ん中にいたので、葬儀には行けなかった。

夫はスペイン人らしくその場でわーっと泣いて、一晩瞑想して受け止めた感じだった。

私はその時のショックで、風邪を引いた。

昔のハートが固くなっていた私だったら風邪も引かなかっただろうと思う。

 

仕事があるからあんなにかわいがってもらった義理の叔父の葬儀に行けなかったことは私に取って大きなことだ。

仕事中は涙も出ないくらいその事実をマインドからキャンセルしていた。

5日前に帰宅して、やっと、少しずつその悲しみを感じはじめている。

 

悲しみをかなしみとして受け止めることは大切なことだと思う。

劇的に泣き叫ぶわけではないが、ハートのふわーっとした一部分が涙でしめっているのがよくわかる。

 

明日は叔父の息子の従兄弟がセビリアに来て、残された家族で食事をする。

彼は毎週末になると叔父を連れて一緒に食事に行っていたから、よく泣いて電話がかかってくる。

だから、彼を励ますために食事会を企画した。

彼と会うのはクリスマス以来だ。

彼の顔を見たらもっと実感するのだろう、

ハートがぬれているのを・・・。

 

パステルカラーが好きになった私。

ハートが柔らかくなってふわふわになれる色。

 

悲しみを抱きしめられるようになった私。

よけいなものは洗い流して。

どんどん進化してる。

 

固いガードを外して行くと、

ゆっくりとハートの奥が開花する。

パステルに・・・。

パステルの花びらのシャワー・・・。

 

very pastel afternoon... kamala

 

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