私の愛する国ーポルトガル
ポルトガルには結構頻繁に行く。
歯医者がポルトガルにあることと、セヴィリアの家から2時間のゆっくりと車を転がせばもうそこは国境だ。
スペイン南部のアンダルシア地方とポルトガル南部のアルガヴェ地方との境はグアディアナ河で、そこには大きな橋が架かっていて、その橋が国境ってわけ。
一応イミグレのオフィースはあるが、チェックはないので、そのまま運転してると知らずに過ぎる人もいるんじゃないかな?
一応 Bienvenidosのスペイン語から
Bem-vimdoのポルトガル語に変わるから、あー、ポルトガルだーって思う。
河を超えただけでスペイン語が通じなくなり、ポルトガル語の優しいアクセントが聞こえてくる。(といってもポルトガル人はスペイン語がわかる人が多いが・・・)
ボサノバ好きの私は思わずほっとしてしまうサウンドなのだ。
ここ数年前からポルトガルの高速道路が有料になったが、システムが日本とは違い、国境越えたところで、クレジットカード登録をしなければいけない。しかし、それを知らずに通り過ぎても、何も外国人の場合ほとんど問題はない。
南北を通る高速は日本のようにお金を払うところもあったかな???くらいで、
あまり気にならない程度の高速料金だから、全然親密感がない。
まあ、高速が有料になったお陰で皆は国道を走るようになったので、高速はガラガラ。
国道も快適で、特に私の行くアルガヴェ地方とアディラ地方は日本のような渋滞など、ないに近い。
国道を走ると何が良いかって?
それは人々の生活が感じられる。
ポルトガルののんびり過ぎるくらいの風流さを味わえる。
国道沿いにある小さなカフェやレストランは安いし美味しいところもあり。
私は国道が好きだ。
去年も、長く夏のヴァケーションをZambujaira do Marという小さなビーチで過ごし、
今年は縁があってドイツ人の経営するホテルREGUNGOでヴァケーションがてらセッションをしていたので、1月近く滞在した。
ポルトガルには名前もついていない小さなビーチが沢山あり、そんなビーチは満潮時は消えてなくなり、引き潮のときだけエンジョイ出来たりする。
私たちの車はベットがつめるので、今年のサニヤスバースデーの9月7日と8日の2日間ビーチで過ごした。
ビーチといってもクリーフのてっぺんだったが、そんなところで車を止めて眠ったのは初めてだった。
1日目は夕方車を止めた時には数台の車が止まっていて、(この人たちもここで寝るのかなー)なんて思ってたら、夜が深けた頃には私たちの車だけになった。
大丈夫かなー?ってこわごわ眠りにつこうと思い。
心配になってきた。仕方ないから私はもし強盗が来たら、すぐに行動出来るように!心の中で「覚めている。覚めている。・・・」と繰り返しながら眠った。
そのお陰で、一晩中瞑想状態に入れた様で、
朝日の出とともに目覚めたとき身体は休んでいたが、マインドはクリアだった。
これがサニヤスバースデー23年目のセレブレーションね;)
2日目は南下りポルトガルの南西のポイントまで行って車を止めた。
崖っぷちの上。
そこにはドイツ人サーファーのVWヴァンとポルトガル人のそこで住みついてるかのような古いキャンピングカーがすでにいた。
私たちがベットの支度をして眠りにつく頃、デリカシーのない大きな超新しいドイツ人のでっかいキャンピングカーが隣に来た。
(おい!こんな広いところなんだからもっとスペース取れよー。)って思ったけど、降りてわざわざ言うのは面倒だったので、そのまま寝た。
明け方近く、目が覚めたとき、満月近かったので、月の入りと日の出が両方みれた。
もし車で旅行することがあればお勧めします。海辺のクリーフで眠るのを。
2日とももちろんシャワーはなく海のお風呂につかるってわけ。
これは私のお気に入り!
朝起きてミニヨガをして、レモンジュースを飲んだ後、散歩がてらビーチを探す。
そして誰もいない小さなビーチを見つけたらゆっくりと身体を浸して行く。
最高に幸せな瞬間!
海に潜ったら時々眼も開けて遠くの方を水の中でみていると、世界は変わる。
自分独りだけの世界になり、
後は大自然だけが残る。
目の前に広がる果てしなく感じる海とそこに住む生き物と私だけだ。
ポルトガルに行く度にゆったりとした時の流れと、
30年前のどこか?のような懐かしい香りと、
美しい透き通る大西洋とに、私の心は「ここに住みたい!」って揺さぶられる。
パートナーのプラナーダは「ポルトガルなんてーつまんないー。」って感じだったんだけど、
私のハートがあまりにオープンになるせいか、MOOJIのサットサンのせいか、
今年初めてここで年の内何ヶ月か過ごせる土地を探そう!と言ってくれたー。
うれしいことってあるもの。
今後土地がいつ見つかるかはわからないけど、(まあ、そんなに遠くはないでしょう。)ッとのんきに思ってる。
取りあえず方向が決まってアンテナを広げ始めた。
だから内側がリラックスしている。
これがポルトガルのヴァイブレーション。
もうハートがにっこにこー!
スペインもなかなかイカス国だけど・・・。
こんなに近いのにポルトガルとスペインとではこんなにエネルギーがちゃうの?って良く思う。
海の色も違うし、みどりの色も、トマトの赤までもなぜか違う。
スペイン人の瞳にはパッションが詰まっている。話す時も笑う時は大きな声でダイナミック。
けど、ポルトガル人の瞳はなにかしらシャイな感じで、話すときは歌っているようで、笑う時はニッコリ微笑むって感じ。
全く違ったお隣さん同士。
まあ、
そんな対照的な国を行ったり来たりするのは天秤座の私らしいかも・・・。
inhale...life...exhale...love kamala
p.s.
サウダージ(Saudade)という、どの言葉にも訳せないポルトガル語の独特の表現がある。
日本語では「想いあふれて」と誰かが訳していたけど、
その言葉の本当の意味が理解出来のは、ポルトガルやブラジルなどの、ポルトガル語を話す土地にステップinした時だな〜。
Saudade...Saudade...☆